パターン・ランゲージ分析
1:できるだけ抽象化してパターン名を考えること
2:できるだけ応用が効くようなパターンを抽出すること
3:パターンはそれだけでは完成ではなく、パターン同士の関係を意識すること。
4:カテゴリーは暫定的なものであり、あとて削ったり加えたり統合する。
5:ひとつの下位カテゴリー内に5つ以上の項目ができあがったら、まとめて一瞥できるようにすること
6:できるだけ概念の意味を辞書的に併記すること(難しい言葉の場合は意味が伝わりにくい)。
7:書き出されたものを後でより上位の抽象化を行うこと
8:基本はインプット(入力)とアウトプット(出力)
この記事の分析元の記事
絵を描くときの不安と戦う方法、モチベ、精神論、完璧主義(URL)
この記事の内容を含んだ「できないことリスト(芸術)」
パターン・ランゲージとは
・【第一回】パターンランゲージとは何か?良い絵とは?クリストファー・アレグザンダーから考える
・【第二回】C・アレグザンダーのパターン・ランゲージとはなにか?このサイトの目的について
比喩
ことわざ・たとえ
ことわざ(saying):昔から言い伝えてきた、訓戒・風刺などを内容とする短い句。
パターン名:弘法も筆を選ぶ
・具体例:絵の上達
【入力】絵を描く道具(ツール)には徹底的に拘り、過程にこだわらず、とにかく結果の仕上がりを重視してみる
【出力】絵が上手くなる
【詳細】「弘法筆を選ばず」ということわざは本来、「弘法大師空海のような書の名人になると、筆のよし悪しなど問題にしない。名人上手はどんな道具でも使いこなすというたとえ」である。しかし実際、空海は筆を選んでいたという。「筆は時と場合に応じて選ばなければいけない」とまで言っている。つまり、名人も道具を吟味するというわけだ。目的のためなら道具を選ぶ必要がある。もちろん道具だけではなく自分の力量のせいであるという考えも必要だ。しかし、だからといって道具はなんでもいい、あえて劣った道具で挑戦するべきだ、という意味として考える必要はないと思う。目的のためならどんなツールも使っていこう。トレース、反転、特殊なブラシ等々どんどん使おう。そうしたものを使っても自分の考えを表現できない場合、ツールの使い方が悪い、もっと違うツールはあるのだろうか、自分でツールを作ってみよう、自分の考え方を改めてみよう、ツール以外の要素を考えてみようという総合的な観点から模索すること。「楽をしたら恥」という観点はほんとうに自分の目的にとって大事かどうか、よく考えてみよう。過程が大事で結果は大事ではない、という人の場合もいる。
形態
併行
併行(へいこう,parallel):同時に行うまたは行われること。
パターン名:2つ以上の物事を同時に併行させてみる
・具体例:絵の上達
【入力】2つ以上の絵を同時に併行的に描いてみる
【出力】絵を描きやすくなる
【詳細】ある絵を描いている途中に別の絵を描きたくなり、結局なにも手を付けられないというようなことがある。そういうときに、2つ以上の絵を同時に進行させていくとうまくいくことがある。
完遂
完遂(かんすい,competion):完全にやりとげること。最後まで遂行すること。
パターン名:トンネルを抜けると・・・爽快感
・具体例:絵の上達
【入力】最後まで差低品をやり遂げると、爽快感がある
【出力】集中力が上がる
【詳細】爽快感のために集中してみる
過程
過程(かてい,process):物事の進行・変化してゆく途中の段階。経過のみちすじ。プロセス。「審議の―」
パターン名:結果ではなく過程を学ぶ
・具体例:絵の上達
【入力】絵が上手い人の完成品ではなく、過程を見て学ぶ
【出力】絵が上手くなる
【詳細】ボイピク等の「練習絵」を学んだほうが「完成絵」より役立つことがあるという。あるいはメイキング動画等で過程を見たりすることも役立つ。
緩やか
緩やか(ゆるやか,slack):心に余裕のあるさま。気持のくつろいださま。のんびりしたさま。いい加減。
パターン名:あまり厳密にこだわらず、ゆるやかに、いい加減にやってみる、いい塩梅
・具体例:絵の上達
【入力】たとえばパースを厳密に考えず、単純な遠近感だけを手がかりにして絵を描いてみる
【出力】絵を描きやすくなることがある
【詳細】表現の幅が広がる
福笑い
福笑い(ふくわらい,):阿亀(おかめ)や阿多福(おたふく)などの面の輪郭を描いた紙の上に、目、口、鼻などの部品を散らし、目隠しをした者がそれを適当な位置に置いていく。並べる者が目隠しをしているため、出来上がった顔は部品の配置が乱れており滑稽な顔立ちになっている。それを見て笑い楽しむものである。
パターン名:描くのではなく、設置すると考える
・具体例:絵の上達
【入力】絵を福笑いのような感覚で設置していく感覚で絵を描く
【出力】表現の幅が広がる
【詳細】描くというより「設置」を重視して描いてみる。ベクターや編集を多用してみる。
分析
不明
不明(ふめい,unclear/uncertain/unknown):明らかでないこと。はっきりとは分からないこと。物事を見通す見識がないこと。「おのれの不明を恥じる」
パターン名:分からないところをすべて列挙してみる
・具体例:絵の上達
【入力】自分の絵のどういう点がどうわからないのかをとりあえず列挙してみる
【出力】どういうものを調べればいいか、練習すればいいのかのとっかかりになる。モヤモヤしたものがすこし晴れる。
【詳細】たとえば人間が上手く描けないとする。なぜ上手く描けないのかを考えてみる。その際に、上手く描けてる絵の見本があれば比較によって見つけ出しやすい。目と目の間隔があっていない、首が長すぎる、色が変、パースが悪い等々。そのうえで、どうやったら改善できるのかを考える。たとえば「どうやって目と目の間を同じようなバランスで描くことができるのかわからない」という不明になっている点を列挙する。そのうえで方法を考える。メモしておけばいつかは役に立つし、検索すれば見つかることもあり、相談も具体的にしやすくなる。これはこことこうつながっていたのか、と後になって他の要素との関連に気づくこともあるのでメモすることは大事。パースという概念を知らない場合は、パースが悪いということすらわからないことがある。なんとなく遠近感が悪い、バランスが悪い等の「曖昧な言葉」でもいいから列挙すること。後で学習するときに気づくこともできる。
絶対性
パターン名:相対(他者との比較)評価ではなく絶対(自己対話)評価で判断してみる
・具体例:絵の上達
【入力】自分の絵の魅力を自分の評価基準で考えてみる
【出力】もっと上手い人がいる、もっとすごい人がいる等々を考えていたら再現がない。自分の基準でまずは判断してみる。
【詳細】自分の基準に完全に合っているような絵というのはそうそう描けないが、だれよりも上手い絵(多くの他者の基準に合う)を描くということは原理的に描くことができない(そもそも誰が判断するのか)。自分の基準をまずは作り、自分の基準にあっているかを確認する。もし自分の基準に適合する魅力が他人に評価されない場合は、自分の魅力のリストをもう一度精査し、もっとほかにないか考えてみる。これを繰り返す。自分の多くの魅力的だとおもうリストをこれでもかとたくさんつくり、それらのリストにバランスよく、要素と要素が関係しているような調和を奏でるような絵をつくる。
時間
子供
パターン名:子供に戻ってみる
・具体例:絵の上達
【入力】子供のころに絵を描いていたあの純粋な気持ちで描いてみる
【出力】絵を描くモチベがあがる
【詳細】余計なことを考えずに絵を描くことそれ自体を楽しむ。
心理
儀式
儀式(ritual/ceremony):特定の信仰、信条、宗教によって、一定の形式、ルールに基づいて人間が行う、日常生活での行為とは異なる特別な行為をいう
パターン名:行動の前にルーティーンとして儀式を取り入れる
・具体例:絵の上達
【入力】絵を描く前にルーティーンをとりいれる
【出力】集中できる
【詳細】スクワット、コーヒー、踊り等々 これをしたら次は絵を描くというような「流れ」をつくる
※ルーティーン(routine):慣習の一種で、日常規則的に繰り返される生活様式、とくに一定の手順で行われる仕事をいう。
比喩
星
パターン名:夜空の星で輝いて見えるのはほんの一部
・具体例:絵の上達
【入力】絵が上手い人ばかりだとおもってしまうが、自分が見ている世界は「夜空の星」に過ぎないと考える
【出力】光っていないで星(絵描き)はたくさんいる。自分をそんなに卑下しないこと。
【詳細】他者ばかりを気にしないこと。
越境
言語
パターン名:日本語の講座だけではなく、英語や中国語等の他の言語講座も見てみる
・具体例:絵の上達
【入力】他の外国語の絵の講座を見てみる
【出力】情報収集の幅が広がる
【詳細】インターネットの情報のほとんどは英語
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